想定外を想定するって...

本日、野田さんは「想定外を想定する」といってらしいけど、どういうことなんだろうか。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120327/k10014000461000.html

原子力発電所を作った人は、このような津波を
「本当に誰も予想していなかった」とでも思ったのだろうか。

実際は、予想はしていたけど、考えても実際に起こる確率は少ないだろうから、
考えないようにしようということを「想定」と読んでいるわけであり、
考えつかなかったという意味で「想定外」なわけではないでしょう。

隕石が原発に落ちたらどうする?
ミサイル攻撃が原発にされたらどうする?

なんてことだって、ちゃんと考えているはずなんですよ。
素人の私がそんなこと思うくらいなんで。

しかし、それを前提で考えると、前に進む(原発を作ることができない)から
そんなことはないという「想定」で物事を進めているんです。この世の中は。

想定外を想定するというのを実際にやってみるとどうなるか。
今までは、津波10mを想定していろいろ設備を作ってきたけど、それを20mまで想定するということか。
そうだとしても、それ以上の津波は想定してないのだから、想定外を想定するなんてありえない。
どんな高さの津波が来ても安全が保てる方法論があれば、それは、津波に関しては、
想定外を想定するという状態が出来上がる。

しかし、現実問題、現時点でそんなことはできないのです。

地震だってそう。
過去の歴史から、ある程度の強さの地震を想定して建物の強度とかの
安全基準を決めるのだけども、それがそれ以上の強さの地震がきたら
建物には、それ以上の強度が必要になるわけなのである。

つまり、上には上の地震があると考えれば、無限の強度が必要になり、
それは、現実的に不可能なのだ。

つまり、想定外を想定するということは現実的ではないのです。

※ここでは、「想定外」を実際に起こらないと判断したものという風に解釈しましたが、
「想定外」を全く考えもしなかったことという風に解釈した場合には、もっと無理な話。
つまり、「考え付かないことを考えよ」といっているようなもんだ。

私は、野田さんがこんなことを発言したことにより、野田さんの評価は
一気に下落してしまいました。

0 件のコメント: