高速道路無料化に思うこと

高速道路無料化に反対する業界が次々に出てきている。

日本バス協会、高速無料化に反対 国交相に要望書
フェリー、高速無料化で試算　業界悲鳴　年４００億円減収
東日本高速道路、ＪＲ東海　高速無料化に根強い抵抗

私も高速道路の無料化は現実的ではないと思う。

せいぜい、国民の多くにとってまったくうれしくない高速道路が
無料化になる程度だろう。

東名や、首都高速の無料化はできないと思う。
まず、無料にすることにより交通の秩序が崩れてしまう。
有料化するということにより、ある程度の交通量の制御をして快適さを
保ってきたのであり、これが無料化になれば、みんながが利用しだし、
ちっとも快適にならない。

イメージが付かない場合には、鉄道のグリーン車が無料化になることを想像すれば
想像しやすいかもしれない。
朝の通勤ラッシュの中グリーン車は快適にすごせる空間である。
しかし、これが無料化されてしまえば、もう、他の車両と変わらず、利用しにくくなる。

有料と言うのは、このような形で効果があるものだと思う。

また、無料化にすることで、ETCという技術がゴミとなるというのも非常にもったいない。

というわけで、この一つの現実解がこちらではないだろうか。

時代の風：高速道路のあり方＝東京大教授・坂村健

こちらは、渋滞しない道路を無料化するということに関しての現実解の一つを
上げていると思う。

結局、混雑解消には、有料化しか方法は無いと思うし、二酸化炭素の削減に関して
車の利用料を減らすためには、やはり、税金を課すのが現実的な方法だと思う。

民主党は、多くの国民にとってうけのいい政策をマニフェストに掲げていたが、
このような業界の反対意見にどのように対応していくのかと言うのは、注目していきたい。