世の中では、住居を賃貸にする人と、持ち家にする人とで分かれています。
持ち家の方がいいという人は、賃貸は永遠に払い続けなければならないけれども、最終的には自分のものになるから買った方がいいという理屈を述べたりしますが、実は似たような理屈を賃貸側にいうことは可能だったりします。
前提を簡潔にするために、5000万を持っていて、下記の2つでどちらが得なのかを考えてみたいと思います。
選択肢1:5000万の家を購入する。
選択肢2:5000万円を株価に投資して配当りで得たお金を家賃に充当する。
選択肢1は、5000万円で購入するので手持ちのお金はいったん0円になります。
選択肢2の場合には、5000万円を株式投資して運用することを考えてみます。
Yahooが提供している配当ランキングというページを見ていただくとわかりますが、高配当利回りの株を購入すると、年利で5%という利回りを実現するというのはそれほぞ非現実的な話ではありません。
ここで、5000万分を高利回りの株式に投資して年間5%の利回りを得られるとします。配当金のうちNISA口座を使わない限りは、税金で20%くらいとられますので、税引き後に手元に残る金額は年間200万程度となります。
つまり5000万を株式に投資することによって、16万相当の家賃の家に配当だけで住めるということになります。
選択肢1の場合には、手持ちのお金は無くなりますが、選択肢2の場合には、毎月16万円の家賃を支払いながらも、株式は手元に資産として残せます。株価の変動がなかったと仮定した場合には、5000万の資産がそのままキープされることになります。つまり、資産をキープしたまま、無償で生涯の住居を手に入れることができます。実現できることになります。
一方で選択肢1の場合には、住居を手放さない限りは資産が復活することはありません。つまり住み続けているという条件下において、資産はゼロのままということになります。
また、選択肢1の場合には、固定資産税という税金が毎月必要となってきます。固定資産税の計算については、こちらのページが参考になりそうです。
こちらが、賃貸の方が得だという理屈になります。
ただ、実際は、現金で買うことがなく、借金をして購入することがほとんどになりますので、実際は、それほど単純ではないんですが、買うのが得だとは限らないというのは上の例でご理解いただけるのではないかと思います。
現実的には、下記の観点でいろいろ検討して最適解を得るのがいいのではないかと思います。
- 家という試算を相続することを考慮する必要があるか
- 家の間取りなどをいろいろとカスタマイズしたいか。
- 引っ越しがそこそこあるか。
- 子供がいる場合には、子供が大きくなった時にどういう姿である必要があるか。
- 家を借入金で購入するときの税制優遇制度のシミュレーション
- 老後の住まいをどの場所にするか
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