「その子育ては科学的に間違っています」国米欣明著
を読んでみた。
この本は、多くの国民があたりまえだと思っている「子供中心主義の子育て」
というのを批判的な観点で記述した本である。
例えば、
- 子供がおっぱいを欲しがったらいつでもすぐに与えるのが正しい。
- 子供が泣いていたら常に抱っこなどして機嫌を取るのが正しい
そういう考えに立ったのが「子供中心主義の子育て」ということらしい。
これは、「スポック博士の育児書」というのがベースになっている考え方らしい。
しかし、この子供の要求を全て満たすという子育て方法は、
著者によれば、害しかないのではないかということ。
その理屈は下記のとおり。
人間の脳のうち、我慢や忍耐をつかさどる部分というのは、3歳までに決まってしまう
というような結論が出ているらしい。
なので、要求を全て満たすのではなく、3割くらいの割合で要求を満たさないことが
大切だということらしい。そういう経験をつませることにより、乳児に
「世間は必ずしも全てが自分の思い通りになるわけではない」
ということを教える必要があるということである。
実際のところ、どれだけ因果関係があるか分からないが近年の
- モンスターペアレント
- ニートの増加
- 学校の校内暴力
なんかもこの育児方法が起因しているというのが著者の主張。
確かに、自分の思い通りに行かない、やりたいとおりにやらないと気がすまないという点では共通しているようにも思える。
とはいっても、実際に子供が泣いていたりすると放っておくというのには
非常に抵抗感がある。
ただ、この本を読んで、
- 自分の思い通りにならないこともある
ということを子供に教えるというのは必要な事だなと感じた。今後は、ここらへんも意識をした子育てをしていきたいと思った。
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