成果主義と年功序列主義。
どちらの方が優れた人事制度なのかどうかというのは、たまに議論されるところである。
年功序列主義も破綻されたといわれる一方で、成果主義も破綻している
という声も聞こえて着ている。
そんな中、絶対に年功序列主義が最高の人事制度だと主張しているのが
この本である。
虚妄の成果主義: 日本型年功制復活のススメ
この本を読む前までは、成果主義のほうが優れていると思っていたが、
これを読んで、そんなことも無いかなぁと考えるようになった。
自分が経営者になった場合にはどちらを選択するかというと、
年功序列の形態を選択した方がいいとさえ考えるようになってしまった。
この書籍の中で私が同意した部分に関しては、下記の部分である。
人事評価を行ったところで、基本的には、せいぜい下記の大分類程度にしか
別れない
・すごく良くできる人
・普通のパフォーマンスを出す人
・ものすごく出来の悪い人
でもって、会社で働く殆どの人は、真ん中の部分であるという。
これは、私もサラリーマンとしてそう思う。
その前提に立った場合に、果たして成果主義がどれほど意味を持つのか
ということは一理あると思う。
殆ど、どんぐりの背比べ状態なのであれば、成果は関係なく、給与は、生活給的な
要素を持たせた方がいいというのも納得の行く考え方ではある。
確かに、年功序列の給与体系が長期的に見たら、経営者にとっても、
社員にとっても一番幸せな給与体系かもしれない。
その理由は、殆どの社員はどんぐりの背比べだからである。
しかし、年功序列の給与体系を行う場合には、社員がどんどん増えていかなくては
いけないというような問題もあるように思う、この点の身が解決されるのであれば、
年功序列が最高なんだろう。
年功序列の最大のメリットは、終身雇用をコミットする部分であり、これがうまく軌道に乗ると
社員は、長期的なスパンで物事を考えるようになると思う。
ただ、この「社員がどんどん増える」という前提に立つのも無理がある。
まぁ、だからどちらも結局ベストとはいえないんでしょうね。
将来の雇用がコミットされないのもどうかと思うし、
かといって、年々給与が上がっていくというのもどうかと思うし
難しいですねぇ。人事制度って。
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