ゆうちょ銀行は、元小泉総理大臣の成果の象徴でもある。
そのゆうちょ銀行ができるまでのドラマを描いたのがこの本。
さすが新聞記者が書いただけあっていろいろと事細かに書いてある。
この本を読んで始めて知ったのだが、小泉さんが郵政民営化と叫んでいた頃は、もう実質的な民営化の意味はなかったらしい。
僕ら国民は結果的に踊らされていただけかもしれない。
公務員の削減もすでに、税金で給料をまかなっていなかったので無意味。
官から民への金を断つみたいなことも事実上もう立たれることになっていたらしい。
それでも民営化にこだわったのは、小泉さんの一種の目標だったからだろう。
まぁでも、政治家は、本来こうあるべきであると思う。
国のためになることを自らが考え、国のためになると思うことを実行する。
これがあるべき姿。
他の政治家のように、票になることを行動したり、政治献金を与えてくれる人に
有利なように法改正を行ったりと言うのはあるべきすがたではない。
それにしても、これを読んで、綿貫さんが最期まで民営化に反対していた理由が
なんとなく理解できた。
綿貫さんが講演した際に、
「郵政民営化は断じて阻止します」
と宣言した際に大声援が上がったそうな。
こういう人たちとつながりを大切にするためのパフォーマンスだったのですね。
所詮は、票集めのパフォーマンス。
政治家はこうであってはいけないと思う。
今後も小泉さんのように、自分の信念を貫いていくようなタイプの
政治家が出てくるのであれば私はその人に票を投じたいと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿