SIerという商売

自分もシステムにかかわる仕事をしているんだけど、
こんな本を読んでしまった。
Amazon.co.jp: ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学

本来、この本はユーザが読む本らしい。
個人的な意見だけど、SEって商売ある意味サギみたいなもんだと思う。

SEの世界は、基本的に人月と言う概念にとらわれており、
所詮は一人1月当たりいくらというようにして値段が決まる。

同じ社内に置いてもパフォーマンスなんて下と上を比べれば10倍なんて差は
簡単につくと言われているのにそれでも一人いくらというので値段が付く。

こんな適当な値段のつけ方で成り立っていること自体が信じがたいかもしれないが
まぎれもない事実である。
これも、システムと言う「お金を払う側に値段をつける能力が無い」
という性質から成り立つ商売なんだろうね。

これが、例えば、タクシーと言う商売を考えてみる。
タクシーに乗るという目的は、あくまで目的地に着くことであり、
我々はそれに対価を払っているわけであるが、今時は
どのタクシーに乗っても値段はそんなに変わらないが、
これがもしも、ど素人の運転手にぶち当たり、遠回りした挙句に倍の料金を
とられてしまったなどとなったらクレームものであると思う。

これと同じことがSEという中で起きてもなんか普通の事となってしまうんですよね。

なんで、SEにシステムの仕事を頼む時は、きちんと値段が適正化ということも
きちんと考えなくてはいけないと思う。
また、SEに仕事を頼むと言うのは、手作り職人に仕事を依頼するのと
同じだと考えなくてはいけない。

目的を十分に考えて、大量生産工程ですむ商品であればそれで安価に
済ませると言うことも大事だし、手作りで作ってもらうと言うのも大事だと
思えば、効果でも手作りで作ってもらうのも大事だし。

手作りの茶碗を買うのか、大量生産品の茶碗を買うのか。
ご飯を食べるための目的なら安い方を選択すればいいし、
ご飯の食べやすさが大事なら、自分の食べやすい茶碗を買えばいいし。

まぁ、大事なのは、そのシステムにはそのお金をかけるだけの価値があるかどうか
ということをきちんと判断できることだと思います。

MicrosoftのWindowsという製品。これは、今の値段だから普通に買うけど、
100万円とかだったらきっと買わないですよね。
ここら辺のソフトウェアは、いろいろ価値が付いているから判断もしやすいけど、
受託開発系のソフトの値段って信じられない値段ですね。

この間の三菱UFJのシステム。あれは、11万人月かかっているらしいです。
6000人が作ったシステムは必ず動く:ITpro

1人月100万円としても値段にして 換算すると1100億円です。

信じられないくらいの高価なシステムです。

たかが1銀行の1システムがこの値段ですから....

多分機能的には、Windowsのほうが高機能なはずです...

こんなところにお金を使うくらいなら、もっと節約して、利息に割り当てたり、
サービスの向上に当ててほしいと思ってしまいますね。

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