親の七光り

今回読んだ本は、こちら。「好きか、嫌いか 2 松本人志の最終審判

この本は、松本人志さんがあるテーマについて好きか嫌いかということを
述べていく本。
どちらかというと、嫌いなことの方がテーマになるのか、嫌いなことを論じているといったもいいかもしれない。

この本が4冊目ということでなんとなく、松本人志さんというのがどういう人なのかというのが伝わってくる。どの本も共通しているなぁ部分があるんだけど、それは、彼は非常にまじめな人だなということ。まじめというと語弊があるかもしれないが、仕事に対して、「手を抜かない」「常に真剣に取り組んでいる」ということがいいたかった。

本を読んでいると、その真剣な人柄っぷりが良く伝わってくる。

そういえば、この本か、前に読んだ本かわからないけど、松本さんの言葉で「2世タレントは嫌い」
というようなことを言っていた。正確に言うと、2世タレントって恥ずかしくないのか?そんな表現だったかなぁ...

2世タレントとは、子供に自分と同じ道を歩ませているということになるのだけど、松本人志さんの考え方としては

「自分がやっている仕事が子供になんかできるわけない」

ということらしい。つまり、自分のやっている仕事はとても難しい仕事であり、
子供だからといって出来るものではないだろ!!!という理屈。

なるほどねぇ。私にはそういう発想はまるでなかったので非常に新鮮だった。

また、松本さんは、下記のようにも言っていた。

「ある会社の社長とかでも平気で息子に会社を譲る人もいるがあれもあれも信じられない。
それって、自分の仕事は誰にでも出来る仕事ですよといってるのと同じ。
つまり、極論を言えば自分は無能ですよということを言っているのと同じではないのか。」

というようなことも言っていた。

これもなるほど、確かにそうだなと激しく同感した。

実際に、本当の意味で難しい仕事をこなしていた人たちを見てみれば分かる。
息子が、親と同じ世界で活躍できるというケースなどはないですね。
もし出来ていたとしたら、それは所詮誰にでも出来る仕事だったのでしょう。
(実際そうですよね。というかそうでなければ成り立たないですよね。)

蛙の子は蛙だったかもしれないが、
エジソンの息子はエジソンではない。
ビルゲイツの息子もビルゲイツではない。

もちろん、世の中には、親のようになりたいと努力して親の職業に似た職を得た
立派な人になった人もいるでしょう。
でも、それって良く見てみると、やっぱり親とは違う別のものになっているんですよね。

イチローさんの親は名野球選手ではないし、松本人志さんの親もお笑いの人ではない。
親の七光りなんて言葉、この世の辞書からなくしたい言葉ですね。

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